学会印象記 第27回日本理学療法士学会
患者さんのメッセージを心のともしびとして―私の初発表体験記
本郷 敬子
1
1東海大学医学部附属病院リハビリテーションセンター
pp.568-569
発行日 1992年8月15日
Published Date 1992/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103575
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学会前日,初の日本理学療法士学会の緊張感は,理学療法士らしい方々でごったがえす羽田空港のロビーに立ってから高まっていました.まだ,学会開催地にさえ着いてもいないのに,“早く発表,終わればいいなー.”と早くも,弱音が出てしまいました.
5月13日,初めての長崎空港はあいにくの曇り空で,空がたいへん低く感じ,私の緊張感をますます高めました.しかし,潮のかおりが私の不安を和(なご)ませてくれました.そして,羽田で吐いた弱音はどこへやら,長崎の地に降り立った感動と,心地良い緊張感が湧き立ってきたのです.そして,学会の準備に追われ,あたふたする自分の姿が思い出されました.
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