私の分娩体験記
私のシアトル出産体験記
ウィラー 由利子
pp.154-160
発行日 1992年2月25日
Published Date 1992/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900512
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1986年春,妊娠した私が,最初に訪ねた産婦人科には,1人もおなかの大きい人がいなかった。
少し不安になったので,親類の推めてくれた国立の大きな病院を訪れてみると,いくつか並んだ内診台は隣りとの間を板で仕切り,医師との間は腹の上のカーテンで仕切られていた。これではプライバシーなど存在しないに等しいうえに,自分の体を誰に,どんな表情で観察されているのかわからない。不満を持ちながらも私は慣例だと諦めていた。
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