クリニカルヒント
手指機能障害およびその他の拘縮に対する徒手的治療
西岡 正明
pp.549-550
発行日 1992年8月15日
Published Date 1992/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103566
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運動療法は外的な刺激により内的な反応,つまり生体組織の神経・血管・骨・筋肉などの細胞の活動を高め,組織や生体全体としての役割を改善し維持してゆくことが目的と言える.したがって,神経筋疾患,骨関節疾患,心肺機能障害,代謝性疾患にかかわらず広い範囲で適用の必要性が言われてきた.そして,その働き掛けは徒手による,機械による,器具を用いる.また患者自身によるなど種々の手段・手技が用いられている.そして現在では,中枢神経疾患にかかわらず骨関節疾患においても早期のリハビリテーションの重要性が問われている.
三~四年前からハンドセラピィーが作業療法を中心に広まり,術後早期よりのアプローチが為されている.理学療法においても手指の外傷を経験することが多くあり,他の部位の骨折,関節障害と同様に早期より取り組む必要がある.
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