Japanese
English
研究
軽度認知障害者における手指機能の検討
Investigation of finger dexterity in people with mild cognitive impairment
仲田 奈生
1
,
松浦 晃宏
2
,
中祖 直之
1
,
萩野 浩
3
Nao Nakada
1
,
Akihiro Matsuura
2
,
Naoyuki Nakaso
1
,
Hiroshi Hagino
3
1大山リハビリテーション病院
2広島国際大学
3鳥取大学
キーワード:
認知障害
,
手指機能
,
高齢者
Keyword:
認知障害
,
手指機能
,
高齢者
pp.695-700
発行日 2021年7月15日
Published Date 2021/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202584
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Abstract:軽度認知障害(mild cognitive impairment:MCI)高齢者を対象に手指機能の検討を行った.認知機能評価には,日本語版Montreal Cognitive Assessment(MoCA-J)を使用し,手指機能評価にはPurdue Pegboard Test(PPT)を用いた.MoCA-Jの総得点を2群(非MCI群,MCI群)に分け,両群間にて検討を行った結果,すべての課題で統計学的有意差を認めた.次いで有意差のみられた項目を多重ロジスティック回帰分析により比較・検討を行った.その結果,独立した有意な変数として選択されたのはPPTのAssembly課題のみであった.本研究の結果より,アルツハイマー病(Alzheimer's disease:AD)の前駆段階であるMCIの時点から,Assembly課題で評価されるような複雑で巧緻な運動制御の低下を生じることが示唆された.
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