報告
ポータブルトイレ用木枠の紹介とその有効性
稲坂 恵
1
,
萩原 章由
1
,
福田 光祐
1
,
田辺 代志美
1
,
水落 和也
2
1横浜市老人リハビリテーション友愛病院リハビリテーション科
2横浜市立市民病院リハビリテーション科
pp.416-420
発行日 1992年6月15日
Published Date 1992/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103536
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Ⅰ.初めに
脳血管障害者の高齢化と重症化が指摘されており,最終的に歩行に至らない症例の増加が予想される.歩行を獲得できない症例に対する治療計画は,家人に対する介助指導に終わっている場合が少なくない.しかし理学療法士は,ベッドから離れる機会が少なくなる歩行不可能者に対し,その活動量を確保する具体的方策・指導を打ち出す必要がある.
生活上頻度が高く,加えて自立へのニーズも高い排泄移乗動作は特に重要な課題である.その移乗動作が安全かつ簡単になれば,自立への道が容易になることは明らかであろう.このような状況下なら,歩行非自立者の到達目標を排泄移乗動作自立とすることができる.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.