一頁講座 最近の福祉機器
排泄関連機器―ポータブルトイレ
伊藤 貴子
1
1健康科学大学健康科学部作業療法学科
キーワード:
ポータブルトイレ
,
洗浄機能付き
Keyword:
ポータブルトイレ
,
洗浄機能付き
pp.589
発行日 2003年6月10日
Published Date 2003/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100788
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最近の開発の動向
以前は樹脂製の一体成形型が主流であったが,現在は外観や質感も重視するという風潮に合わせて木製の家具調型やスチールを用いた重量感のある製品が多くなった.また,従来の製品の問題点として,座面高が使用者に不適合,踵スペース(けこみ)がなく立ち座り動作が困難,肘掛けは装飾的で支持になりにくい,などがあった.しかし最近はそれらも解決され,樹脂製の一体成形型や木製の家具調型でも座面高の調整やけこみを設定している製品が多い.また,暖房便座や洗浄機能付き便座,座位保持調整付きなどの特別機能を付加した製品も各社から出ている.
新製品開発の基本的コンセプト
各社ともに新製品として洗浄機能付き便座がある.それらは,使用者の排便促通や清潔保持,また介護者の介護負担軽減を図ることを目的とし,元々トイレ用として商品化されている便座をポータブルトイレに応用した製品である.
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