あんてな
理学療法士需給計画の見直し
黒川 幸雄
1
1国立療養所東京病院附属リハビリテーション学院
pp.338
発行日 1992年5月15日
Published Date 1992/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103515
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1.意見書の主旨;ゴールドプラン
1991年8月16日医療関係者審議会理学療法士作業療法士部会は,厚生大臣に対し「理学療法士及び作業療法士の需給計画の見直しに関する意見書」を提出した.この意見書によれば,理学療法士作業療法士部会が数年前の1988年9月に前回の理学療法士作業療法士の需給計画の見直しを行なったが,「現状のまま推移すれば,理学療法士,作業療法士とも1995年ころには需要と供給が均衡する」旨の結果を待たず,新たな需給計画の見直しを行なうことになったのは高齢者保健福祉推進10か年戦略の策定などの必要性が生じたためと述べている.このように「高齢者保健福祉推進十か年戦略(ゴールドプラン)」の推進のためには,質量ともに多大な人材を緊急に必要としている.整備目標の2000年には,ショートステイ(特別養護老人ホームなど)5万床,デイサービス1万か所,在宅介護支援センターの充実1万か所,「ねたきり老人ゼロ作戦」展開のための機能訓練の充実4783か所(1991年度),脳卒中・骨折などの予防のための健康教育などの充実,老人保健施設の整備(28万床),特養老人ホーム整備24万床等々が挙げられ,理学療法士の業務領域に位置付けられるものが大半を占めている.
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