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特集 地域・在宅の理学療法
在宅訪問における理学療法士の役割とその専門性
Physical Therapy for Patient Living in the Community: Professional Role of Physical Therapist in Home Visit Program
成田 友紀
1
Tomonori NARITA
1
1習志野市市民保健部
1Public Health Division, Narasino City.
pp.813-818
発行日 1991年12月15日
Published Date 1991/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103405
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Ⅰ.初めに
理学療法士が病院職員としてでなく,保健サービス提供者(行政職)として在宅療養中のケース(以下“ケース”と略.)とその家族の生活にかかわるとき,医療スタッスとして培ってきた理学療法専門家としての知識,技術,経験がどのように活用,展開できるのか?これが7年間の病院勤務をやめて習志野市健康増進課に勤務して以来の,私の継続課題であった.
今回《行政の立場で在宅訪問を実施している理学療法士の役割と専門性》というテーマをいただいたとき,①病院医療職の立場で在宅訪問を実施する際と②病院医療職の立場で病院で治療,訓練をする際,③行政の立場で在宅訪問を実施する際,“この三つのそれぞれの場面で理学療法士の役割,専門性に違いがあったのか?”と一瞬考えてしまった.
ここでは『理学療法士』を①理学療法専門家,②リハビリテーション専門家,③ひとりの人間,という三つの役割をもった専門職と定義し,『在宅訪問における理学療法士の役割と専門性』についての私見を述べてみたい.
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