とびら
老人の在宅医療・在宅福祉を考える
奥村 建明
1
1国立療養所徳島病院
pp.593
発行日 1991年9月15日
Published Date 1991/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103339
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近年,我が国における人口の高齢化は急ピッチで進展している.徳島県においても,最近の調査によると,県人口に対する65歳以上の高齢者比率は13.3%を占め,20年前の8.4%に比べ,著しい増加がみられる.高齢化社会の到来により,今,われわれの周囲にはさまざまな問題が生じている.中でも,寝たきり老人や痴呆性老人に関する課題は,マスコミでもしばしば報道され,大きな社会問題ともなっている.このような状況下で,従来の病院や施設への入所に代わって在宅医療・在宅福祉の考えかたがしだいに拡がりをみせており,それに伴い,われわれ理学療法士に対する社会的ニーズはますます多様化し,役割も広い分野に及んでいる.
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