◆ケーススタディ 老人
在宅痴呆老人の一例
浅海 奈津美
1
1東京都養育院附属病院
pp.44-47
発行日 1986年2月15日
Published Date 1986/2/15
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はじめに
1 デイホスピタルの概要
当院のデイホスピタル(以下DH)は,リハビリテーション部に属し,外来通院者が,午前9時半過ぎから午後3時までの時間を過ごす中で,個々がかかえる問題についての訓練・指導を受ける部門である。利用患者の平均年齢は66.5歳,9割近くが脳血管障害者で,7〜8割が過去何らかのリハビリ訓練の経験を持っている。1日の利用患者は15〜20人で,そのうち6割が通院その他で付添家族を必要としている。通院期間は6カ月を目安とし,スタッフと患者・家族が話し合って終了する。最近は,老人保健法に基いた事業を終了後利用する場合が多い。
スタッフは,看護婦1,PT1,OT2で,看護婦が健康管理,PTが基本動作・移動の訓練と自主トレーニングの指導,OTが作業活動を通した訓練指導を行なうという役割分担の大枠はあるが,必要に応じて柔軟に対応している。毎日のスケジュールは図1の通りである。
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