Japanese
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特集 日常生活動作(ADL)
在宅片麻痺者のADLとそのアプローチ
Activities of Daily Living (ADL): Activities of Daily Living for the Hemiplegics Living at Home
中石 睦
1
Mutsumi NAKAISHI
1
1横浜市総合リハビリテーションセンター地域サービス室
1Division of Community Service, Yokohama Rehabilitation Center.
pp.397-402
発行日 1991年6月15日
Published Date 1991/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103290
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1.初めに
片麻痺者に限らず在宅を余儀無くされた障害者のADLは,彼らを取り巻く個々の環境因子に大きく左右されるため,本人のADL能力だけでなく,家族や住環境などをふまえた多面的な評価が重要である.そして,それらの評価に基づくリハビリテーション・ニーズの把握と,ニーズに則したリハビリテーション・サービスの提供が必要である.
しかし,在宅という条件下では,リハビリテーション・サービス自体の選択権が障害者本人あるいはその家族にあるため,たとえわれわれが必要だと判断しても,本人・家族に受け入れられなければサービスとして成立しない.
そこで,この小論では,多くの在宅片麻痺者に共通したADL上のニーズに対し,どのようにアプローチすれば有効なサービスになりうるか,より現実的な視点で考えてみたい.
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