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特集 先天性疾患
Myelodysplasia(脊髄形成不全)の理学療法
Congenital Diseases: Physical Therapy for Myelodysplasia
川村 博文
1
,
石田 健司
2
,
山本 博司
2
Hirobumi KAWAMURA
1
,
Kenji ISHIDA
2
,
Hiroshi YAMAMOTO
2
1高知医科大学附属病院理学療法部
2高知医科大学整形外科
1Department of Physical Therapy, Kochi Medical School Hospital.
2Department of Orthopedic Surgery, Kochi Medical School.
pp.336-342
発行日 1989年5月15日
Published Date 1989/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102778
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Ⅰ.初めに
Myelodysplasia(脊髄形成不全)の病態は複雑で運動麻痺,知覚障害,膀胱直腸障害などの多彩な障害を伴っていることが多く,これらに対する医学的なアプローチは各臨床科と連携をとりつつリハビリテーションを進めていく必要がある.特にimpairmentに対しては整形外科,脳神経外科,泌尿器科,外科,小児科などが出生直後から児の成長を先取りした適切な治療方針を立て実施していくことがたいせつである.同時に移動能力,ADL動作の獲得や保育園,小学校入学などのdisability,handicapへのアプローチが行なわれてこそ,障害をもちつつも社会に適応した社会生活を営むことができよう.
本稿ではMyelodysplasiaの病態を解説し,われわれが経験した両下肢完全運動麻痺でかつ多発性の奇形を有する一症例の理学療法の経緯について述べる.
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