理学療法学科新入生への学生生活オリエンテーション
臨床実習は衝撃的体験
藤田 信子
1
1有馬温泉病院理学療法科
pp.286
発行日 1989年4月15日
Published Date 1989/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102768
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狭き門を通り,理学療法の世界へ第一歩を踏み込まれた学生の皆さんに,私の学生時代の経験と,卒後臨床実習で関わった学生に対する感想を述べてみたいと思います.
臨床家としての理学療法士が,人と人とのかかわりをもつのは,絶対条件の一つです.理論や理屈ばかりが先走リするのではなく,患者さんとの目と目のふれあいを感じるような温かい人間関係を保つのは,とてもたいせつなことだと思います.臨床の場で患者さんとスムーズに対応することや,リハビリテーションチームとしてコミュニケートすることは,なかなか難しいことに思われがちですが,学生時代から学生間で,また教官,先輩,後輩,おのおのの病院の先生方と積極的にコミュニケーションを図ろうとする姿勢があれば,それは将来,患者さんやスタッフ間で,良い人間関係を作り上げることにおおいに役だつものではないかと思います.
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