Japanese
English
講座 科学としての理学療法学・4
運動療法の科学的基礎・2―中枢疾患の評価を中心として
Physical Therapy as Science・4: Scientific Basis of Therapeutic Exercise: 1. Evaluation for CNS Disorders
藤原 孝之
1
Takayuki FUJIWARA
1
1信州大学医療技術短期大学部
1Shinshu University, School of Allied Medical Sciences.
pp.259-264
発行日 1989年4月15日
Published Date 1989/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102755
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Ⅰ.初めに
中枢疾患の理学療法は,治療医学的観点からここ四半世紀の間に著しく発展を遂げた.医学関係者以外の一般の人たちにも,理学療法士とは何をする職種なのか,身近な患者を通じて少しずつ啓蒙されてきた.しかし,理学療法を科学としてとらえ,その基礎的分野と臨床応用との両面から研究対象としてきた論文はごく少数である.医科学の宿命から,どうしても治療法の発展をその裏付的研究が追いかけ,追いつけないというアンチテーゼが存在してしまう.そこで,今までの先達の研究を系統的に整理し,筆者の研究と併せて考察することにより,今後の理学療法研究の方向を模索してみることにする.
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