ナースの作文
患者と接して,他
青竹 秀子
1
1福井県立高等看護学院
pp.53-56
発行日 1960年8月15日
Published Date 1960/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911149
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私は1年生の時に9週間の内科病棟実習を終えてしまつていたので今度こそは—と,思つたが,諸検査の介助などのような直接看護と違つて間接看護である精神看護は,ナース各人のクランケに対する心の上での繋がりであつて,ナース自身がほんとうにクランケの事を思い,クランケの気持になつてみた時,はじめてクランケに信頼され,ナースと共に自己の病気と戦つて回復の方へと協力するのではないだろうかと思う。
私が受持クランケの中でいちばん気にかかつた人で,また,いちばん精神看護の問題を提供してくれた恩人であるM中年男子のクランケについて実習を終ろうとする今,反省してみたいと思うと同時にこれから精神看護の難点に突当たるであろう最初の経験としてしるしたい。
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