増刊号 図解 診療基本手技 第2集
病歴のとり方
患者との接し方
津田 司
1
1川崎医科大学・総合診療部
pp.6-9
発行日 1992年10月30日
Published Date 1992/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909636
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わが国では,問診=病歴聴取という教育がなされている.この背景には,疾患中心主義,つまり体の症状を客観的(科学的)に捉えて診断治療するという考えが根強く存在するからである.この場合は,患者といかによい関係を作るかについてはあまり力点が置かれないようである.
しかし,現実の医療の場では,医師-患者関係の如何によって得られる情報に差がでたり,治療効果にも差がでることはよく経験するところである.したがって,効果的な診療をするにはどうしても医師-患者関係が大切となる.いかに上手に患者と接するかが重要となるわけである.
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