書評
―鶴見隆正・石井慎一郎・石井美和子(編)―「骨・関節系理学療法実践マニュアル」
対馬 栄輝
1
1弘前大学医学部保健学科
pp.660
発行日 2006年8月15日
Published Date 2006/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102554
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臨床での活用本は,内容がシンプルかつ要点を押さえていて,図表が多数盛り込まれ,かさばらない,という条件を備えていなければならないと考える.本書は,まさにそのような理想に適った本である.
本書は大きく4章で構成されている.第1章は総論的な骨関節疾患の評価方法で関節機能の評価からX線写真の見方まで述べ,以降は各論的に,第2章は上下肢の骨折疾患や腱・筋・靱帯損傷といった22項目の外傷性疾患,第3章は肩こり,膝蓋靱帯炎のような11項目の障害性疾患,第4章は脊椎疾患や変形性関節症といった10項目の変性性疾患と,どれも臨床で多く遭遇する疾患を選りすぐって解説している.しかも本のサイズは,ちょうどB5用紙を2つ折りにしたくらいである.厚過ぎず薄過ぎず,携帯に便利な大きさである.
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