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編集後記
鶴見 隆正
pp.834
発行日 2003年9月15日
Published Date 2003/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102449
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先日の水俣市を中心とした集中豪雨による大規模な土石流災害,また宮城県北部を震源とする連続地震の被害には,自然界の底知れぬエネルギーの大きさを実感させられました.被災された方々には心からお見舞い申し上げます.
さて,長野市で開催された学術大会では「理学療法におけるEBM」をメインテーマに掲げ,シンポジウムなどで多面的に検討が行われましたが,その中で,効果を実証するにはより具体的な理学療法をどのように実施したかを把握することが重要だと強調されていました.そういう点から捉えれば本号の特集「早期理学療法」は,発症早期から前向きなアプローチが可能となるだけに,それぞれの職場で早期理学療法のあり方を確立する必要があります.そのアプローチがどのように実施されるかによって,回復期から社会復帰における身体的機能,社会的レベルに様々な影響を及ぼすため,早期理学療法には一段と専門的な知識と技術が求められ,厳密なリスク管理,他部門との連携が不可欠になってきます.
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