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翼状肩甲
工藤 弘之
1
1大久野病院リハビリテーション科
pp.629
発行日 2012年7月15日
Published Date 2012/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102346
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●翼状肩甲とは
翼状肩甲(winged scapula:winging of scapula)とは,肩甲骨の内側縁あるいは下角が胸郭から後方へ浮き上がった状態のことである.天使の翼や鳥の翼のように見えるためこのように呼ばれる.この状態は,前鋸筋など肩甲骨の運動に作用する筋群の筋力低下と関連していることが多い.前鋸筋あるいは長胸神経の障害では,120°以上の肩関節屈曲が困難となる1).
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