増刊号 すべて見せます! 患者説明・同意書マニュアル—[特別Web付録]説明書・同意書の実例99点
8 角膜
翼状片切除術
土至田 宏
1
1順天堂大学医学部附属静岡病院眼科
pp.139-141
発行日 2020年10月30日
Published Date 2020/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410213765
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手術・治療の概要
翼状片は,血管を伴う結膜由来の増殖組織が主に角膜の鼻側から侵入する疾患1)である。薬物治療には反応しないため,外科的切除が治療の基本となる。翼状片頭部の先端が瞳孔領に達し,現に視力低下をきたしている場合や,そこまで到達していなくても角膜形状に変化をもたらしている場合もあるため,角膜形状解析装置による形状変化をマップ(図1)で示すと手術の必要性に関する患者の理解が深まりやすい。特に白内障に翼状片が合併している症例では,白内障のみが原因で見づらいと思っている患者も少なくないため,角膜形状変化を示すことで,角膜乱視の存在と先に翼状片手術を要する理由を説明しやすくなる。
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