特集 東日本大震災と理学療法
震災発生時の医療機関におけるリハビリテーション部門の活動
冨山 陽介
1
Yosuke Tomiyama
1
1宮城厚生協会坂総合病院リハビリテーション科
pp.191-196
発行日 2012年3月15日
Published Date 2012/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102212
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はじめに
災害時,病院の立地条件や被災状況によってその活動は大きく変わる.3月11日の震災時,当院は被災地に直面しながら,施設の被害が少なく,マンパワーの拠点として救急や避難所での活動が可能だった.地域支援病院で災害拠点病院でもあり,地域の救急医療の中核を担っていたが,全国からの支援を受けて活動を継続できた.今回は病院全体の活動を概観し,その中でのリハビリテーション(以下,リハ)部門の活動を紹介する.また,仮設住宅での活動は今回は紹介せず,避難所での活動までを紹介する.
2006年に内閣府等で作成された「災害時要援護者の避難支援 ガイドライン」1)で用いられている「要援護者」という用語を今回の報告でも用いる.
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