とびら
ニーズを知る
小山 理惠子
1
1聖テレジア病院
pp.185
発行日 2012年3月15日
Published Date 2012/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102210
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現在の職場に赴任して14年が経つ.当時はセラピスト3名のこじんまりした環境で,コミュニケーションも図りやすく,お互いに何を考えているのかが分かりやすかった.回復期リハビリテーション病棟の立ち上げを機に,ここ5年間でセラピスト数が約10名から80名弱に急増した.これは当院の職員数のおよそ1/3を占めているが,看護部と比べれば臨床経験年数や平均年齢は格段に低い.毎年多くの新人が入職する一方,指導者が少ない状況が続き,教育体制や組織を構築する上で中間管理者を配置することが急務となっている.
管理者となり臨床に触れる機会が減る中,理学療法士として自分は職場に対して,患者さんやご家族に対して何をすべきなのか,何ができるのか.その答えは「人材育成」だった.リハビリテーションの現場はひととの繋がり,信頼関係があって成立している.やはり大事なのはひとである.
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