特集 認知症と理学療法
認知症と理学療法
山上 徹也
1
,
山口 晴保
2
Tetsuya Yamagami
1
1高崎健康福祉大学保健医療学部理学療法学科
2群馬大学大学院保健学研究科
pp.831-836
発行日 2011年10月15日
Published Date 2011/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102081
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はじめに
理学療法士(以下,PT)にとって認知症は,リハビリテーション(以下,リハ)の進行を遅らせる阻害因子と捉えられてきた.その後,超高齢化社会を迎え,介護保険施設の利用者の9割が認知症を抱えると言われる現在,認知症を合併していても効果的な理学療法の提供が求められるようになり,さらには2006年より認知症短期集中リハ実施加算が創設されるなど,理学療法による認知症の治療が始まっている.今回,①認知症に対する運動の効果を再考し,②認知症高齢者に対する効果的な理学療法の提供方法を提示する.そして③日本理学療法士協会が行った認知症高齢者の生活実態調査結果に基づき,認知症高齢者に理学療法を実施する上での要点を述べる.
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