特集 足部・足関節の機能と理学療法
足部・足関節の機能障害とリハビリテーション
塚原 秀明
1
Hideaki Tsukahara
1
1佐藤病院リハビリテーション部
pp.749-755
発行日 2011年9月15日
Published Date 2011/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102055
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
関節の機能障害には一次性と二次性のものとがある.二次性機能障害とは長期臥床や疾患によって生じる身体の代償機能などが原因で起こる障害である1).二次性の機能障害には原因が存在し,その原因から引き起こされる筋力低下や関節拘縮または身体アライメントの異常などの影響が,特定の部位に機能障害を生じさせる.ゆえに二次性の機能障害に対し局所部位の炎症反応の消失や運動機能の改善で理学療法を終了しても,発症を繰り返したり,他の部位に新たな症状を訴えるケースがある.二次性の機能障害の予防のためにも,マルアライメントの改善や多関節運動連鎖の正常化が図れるまで理学療法は継続すべきである.
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.