Japanese
English
入門講座 関節の運動学と運動療法・3
足関節・足部
Kinesiology of Joints and Therapeautic Exercise. 3: Ankle Joint and Foot
山口 光国
1
,
入谷 誠
1
,
大野 範夫
1
,
永井 聡
1
,
山嵜 勉
1
Mitsukuni YAMAGUCHI
1
,
Makoto IRITANI
1
,
Norio OHNO
1
,
Satoshi NAGAI
1
,
Tsutomu YAMASAKI
1
1昭和大学藤が丘リハビリテーション病院
1Department of Rehabilitation, Fujigaoka Rehabilitation Hospital, Showa University School of Medicine.
pp.615-622
発行日 1990年9月15日
Published Date 1990/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103091
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Ⅰ.初めに
人類が立位と二足歩行という特殊な動作を獲得して以来,足関節・足部は重要な役割を果たすようになった.特に地面に接している唯一の部位であり,片側わずか100cm2足らずで全体重を支え,地面および身体のどのような状態に対しても対応しなければならない.
それゆえに足関節・足部は単純に身体運動の一つの単位,関節としてのみとらえることは不合理であり,つねに荷重位の歩行・走行・階段昇降など下肢機能との関係を考える必要がある.今回本文では簡単に足関節・足部の解剖にふれ,歩行を中心とした機能について述べ,最後に実際の臨床での足部機能障害が下肢機能に及ぼす影響についてふれたい.
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