特集 足部・足関節の機能と理学療法
下腿・足関節・足部の運動連鎖と病態運動学
園部 俊晴
1
Toshiharu Sonobe
1
1関東労災病院リハビリテーション科
pp.739-747
発行日 2011年9月15日
Published Date 2011/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102054
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はじめに
荷重関節は身体質量を支持する役割を有する.このため,各関節に加わるメカニカルストレスは単に当該関節の状態でなく,身体質量がその関節にどのように加わるかによって大きく異なる.
特に,下腿・足関節・足部は身体の下方に位置しているため,身体質量が最も大きく加わる.こうしたことから,下腿・足関節・足部の局所の状態を捉えるだけではなく,これらに身体質量がどのように加わっているのかを詳細に捉える必要がある.本稿では,身体質量の加わり方が下腿・足関節・足部に与える影響について,運動連鎖の観点から説明する.臨床に即した運動連鎖を理解することで,評価や治療の展開の幅がこれまでとは比較にならないくらい広がることが分かるはずである.
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