連載 リハビリテーション診療に役立つ関節MRIの診かた・第6回
足関節・足部のMRI
山口 智志
1,2
Satoshi Yamaguchi
1,2
1千葉大学大学院国際学術研究院
2千葉大学大学院医学研究院整形外科学
1Graduate School of Global and Transdisciplinary Studies, Chiba University
2Department of Orthopaedic Surgery, Graduate School of Medical and Pharmaceutical Sciences, Chiba University
キーワード:
MRI
,
足関節
,
足部
,
アキレス腱症
,
足底腱膜炎
Keyword:
MRI
,
足関節
,
足部
,
アキレス腱症
,
足底腱膜炎
pp.987-990
発行日 2024年9月10日
Published Date 2024/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552203219
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はじめに
足関節・足部は単一の関節ではなく,多くの骨や筋,腱,靱帯などで構成される.これらの解剖を理解することがmagnetic resonance imaging(MRI)による読影の第一歩となる.疾患も多様で,そもそもこれらを知らないと診断できない.MRI検査にあたっては,病歴,痛みや圧痛の部位,単純X線などから病変部位や疾患を推測して適切な撮像範囲を決める.足関節・足部の構造は小さく,走行が通常の撮像面に一致しないものが多い.スライス厚,ギャップが各3〜4mmの撮像では描出されないことも少なくない.その場合,ボクセルサイズが小さく,任意の断面で再構成できる3DMRIが有用である.
以下,典型的な疾患のMRI像を紹介する.
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