特集 新人教育
新人教育の工夫―私はこう考える
地域リハビリテーションにおける職域拡大と新人教育
松井 一人
1
Kazuhito Matsui
1
1ほっとリハビリシステムズ
pp.389
発行日 2010年5月15日
Published Date 2010/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101662
- 有料閲覧
- 文献概要
●地域リハビリテーション現場での新人教育システムの構築が急務
弊社は,在宅で暮らす障害者や高齢者が安心して暮らせる街づくりを理念に事業を行っており,理学療法士は訪問リハビリテーションや通所ケア,入所ケアで活動している.現状の卒前教育においては,維持期の理学療法,特に在宅での訪問リハビリテーションや通所ケア,施設における入所者に対する理学療法についての履修科目や時間が少ないため,新人教育は非常に重要と考える.また,理学療法士の需要と供給の関係もあり,新卒者が初めて勤務する先が,訪問リハビリテーションや通所,入所ケアになることも今後は増えてくるものと考えられる.これまで,新卒者がいきなり地域に出て活動することに対していろいろな議論がなされてきたが,実情を勘案すると,今後はより適切な新人教育体制を整備し,どのような領域であっても若い理学療法士が活躍できるような仕組みを構築することが急務である.本稿では,地域リハビリテーションの現場における新人教育について考えてみたい.
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.