特集 理学療法士による起業
起業の実例
3.社会復帰のためのまちづくりを視野に入れた多様な事業展開
網島 毅
1
Amijima Tsuyoshi
1
1有限会社トータルライフクリエイト
pp.307-311
発行日 2009年4月15日
Published Date 2009/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101389
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
日本理学療法士協会(以下,協会)は,①協会の社団法人化(1972年に法人化),②世界理学療法士連盟(WCPT)への加盟(1974年に承認),③4年制大学での教育課程(1992年広島大学に開設),④理学療法士の開業権・業務独占の獲得などを目標に活動を続け,①~③は協会設立から順調に達成されているが,④の開業権・業務独占はいまだ獲得できていない.しかし,開業権がなくても,起業は可能である.その方法は1つではなく,理学療法士の目線・知識を応用すれば,様々な分野で社会に貢献できる可能性がある.
しかし,理学療法士は教育課程で理学療法のことしか教育されていない.そのため,筆者は理学療法の延長線上にある,直接結びつきの強い事業からスタートさせた.現在,起業から7年が経過し,今後は主軸事業を介護保険外に移していく予定である.
本稿では,自己資金なしの状態から訪問看護ステーションを開設し,続いてデイサービスを開設した筆者の事例を紹介する.
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.