特集 地域の活性化に病院は貢献するか
まちづくりにおける「病院」の意味の変容と多様化
妹尾 堅一郎
1,2
1東京大学先端科学技術センター
2NPO 法人産学連携推進機構理
pp.212-217
発行日 2007年3月1日
Published Date 2007/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100292
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情報・知識社会,高齢社会,国際社会,環境志向社会等を迎える日本を背景に,われわれは「病院」への期待が変容・多様化していることに気づいている.しかし本論では,その期待とはこれである,と提案することはしない.
病院の意味は,社会的文脈の変化の中で変わっていくものだ.とすれば,その社会的文脈を押さえなければならない.そこで,まずビジネスの観点から「ニーズ対応」について,次にマネジメントの観点から「リスクマネジメント」について,そして地域の観点から「コミュニティ」について,それぞれの概念の再検討を行うことにしよう.それらを踏まえて,地域活性化における「病院」の意味の再考の必要性を確認する.だが,どうやってその役割を検討していけば良いのだろうか.そこで,最後に今後の病院の「意味」あるいは「コンセプト」を吟味するための方法論について提案を行う.
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