2色ページ トランスファー・テクニック・1【新連載】
トランスファー・テクニックとは
岩崎 富子
1
1東京都老人総合研究所リハビリテーション医学部運動研究室
pp.1028-1030
発行日 1973年8月1日
Published Date 1973/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916733
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はじめに
患者のトランスファーをどのように行なうかということは,毎日患者に接し,訓練指導を行なっているPTの仕事の中でも,常に考えさせられるたいせつな事柄である.準備体制の整わない姿勢でうっかり患者を抱き上げて,腰痛症を起こすということは,よくあることで,看護業務においても同じことがいえるのではないだろうか.
自分でからだを動かせない患者の食事動作・入浴動作・排尿排便動作等の介助,またシーツ交換等,腰を痛めやすい条件はあちこちにころがっている.しかし,看護業務の長い歴史と伝統の中から経験的に考案された労力のあまりいらない,しかも腰を痛めない方法は既にたくさんあり,単に誌上発表がなされていないだけだと思う.
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