クリニカル・ヒント
片麻痺者の健側
吉田 純
1
1神奈川総合リハビリテーションセンター七沢病院理学療法科
pp.857
発行日 1994年12月15日
Published Date 1994/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104158
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いわゆるファシリテーションテクニックが本邦に紹介されて以来,その有効性,限界についてさまざまな考えが出されてきた.ちょうど下着についた「とげ」のように,時々思い出したように,チクリと刺し,ようやくそれにも慣れてきたころ,再び頭をもたげるが如く論議の対象となる.
現在までのところ,確立された片麻痺の理学療法は無いのが実情であろうが,ファシリテーションテクニックが,専ら,患側の機能向上を主眼としている(実際には必ずしもそうではないが)ことへの反駁から,健側の機能維持・強化こそだいじであるとする方法も存在する.
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