特集 WCPT
WCPTのメインプロジェクト
3.International Classification of Functioning, Disability and Health(ICF)
古西 勇
1
Konishi Isamu
1
1新潟医療福祉大学医療技術学部理学療法学科
pp.201-204
発行日 2008年3月15日
Published Date 2008/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101128
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はじめに
2003年にスペインのバルセロナで開催された第14回世界理学療法連盟(以下,WCPT)学会において,国際生活機能分類(International Classification of Functioning, Disability and Health:以下,ICF)研修会が開かれた.そこで使用されたトレーニング・パッケージ(教材)では,次のステップとして情報共有と協働,教育の必要性が挙げられていた1).また,WCPTはバルセロナの総会で承認された2003~2007年までの戦略的方向性と優先事項に関する文書において,会員サービス分野の優先事項として電子出版やウェブサイトの活用を掲げていた2).
現在までに,ICFに関しては2編のWCPT Keynotes3,4)が電子出版されている(2007年11月時点).Keynotesとは総説のようなもので,世界中の理学療法に関連するテーマをシリーズで追ったものである.電子出版物は,WCPTウェブサイト(www.wcpt.org)から自由にダウンロード可能となっている.
両編のKeynotesの著者はCatherine Sykes氏で,彼女はオーストラリア健康福祉研究所(AIHW)で働いていると同時に,世界保健機関(WHO)の国際分類ファミリー(FIC)のための協力センターにも所属している.以下,シリーズの順序に沿って2006年の「健康分類1:ICFへの導入」3)と2007年の「健康分類2:臨床実践におけるICFの使用」4)を紹介する.
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