境界領域の再評価とその展開 特集
Gynecologic Functioning Tumorとその外科的対応
Overview
Gynecologic Functioning Tumor
竹内 正七
1
,
後藤 明
1
Shoshichi Takeuchi
1
,
Akira Goto
1
1新潟大学医学部産科婦人科学教室
pp.7-10
発行日 1987年1月10日
Published Date 1987/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207515
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ホルモン産生卵巣腫瘍とは,卵巣腫瘍の中でその腫瘍細胞が性ステロイド等のホルモンを自ら産生することにより,独特の臨床症状を呈する一群のものをさす。その頻度は報告者によって異なるが,全卵巣腫瘍の中の0.8%1),1.27%2)とされている。
その中で過エストロゲン症状をきたす顆粒膜細胞腫(granulosa cell tumor)や,莢膜細胞腫(theca cell tu—mor),それに数は極端に少ないものの主にアンドロゲンを産生するといわれる男化腫瘍(Androblastoma)などはあまりに有名である。
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