増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017
分類
Lugano国際会議分類(Lugano International Conference classification)
岩井 朋洋
1
,
小野 裕之
1
1静岡県立静岡がんセンター内視鏡科
キーワード:
Lugano分類
,
悪性リンパ腫
Keyword:
Lugano分類
,
悪性リンパ腫
pp.731
発行日 2017年5月24日
Published Date 2017/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403201063
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定義
節性・節外性を問わず悪性リンパ腫の診断の基本は組織診断と臨床病期診断であり,治療法の決定に極めて重要である.一般的に悪性リンパ腫の病期分類はAnn Arbor分類1)が用いられる.しかし,消化管原発の悪性リンパ腫では,もともと節性リンパ腫の病期分類であったAnn Arbor分類は,深達度や隣接臓器への浸潤が考慮されておらず,多くが節外性リンパ腫である消化管悪性リンパ腫には不向きであると考えられていた.
Ann Arbor分類を改訂したMusshoffらの分類2)ではStage IIを所属リンパ節にとどまるStage II1と腹腔内遠隔リンパ節に拡がるStage II2に分け,さらに改訂したLugano国際会議分類(Table 1)3)はLuganoで1993年に開催された会議で出され,隣接臓器や周辺臓器への浸潤をStage IIEと区別し,Stage IIIをなくし,横隔膜上のリンパ節浸潤をStage IVと分類している.現在では,消化管リンパ腫で広く受け入れられている病期分類である.
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