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今年のICUD(International Consultation of Urological Diseases)は6th International Consultation on New Developments in Prostate Cancer and Prostate Diseasesと題して6月24日から27日までパリで開催されました。ICUDの歴史と今回の会議の印象を記します。
皆様ご存じのようにICUDはG. P. Murphy,L. Denis,S. Khouryをはじめとして阿曽佳郎先生らが泌尿器科疾患についてglobalなconsensusをまとめ,EBMに基づいたrecommendationを行うことを目的として世界保健機構(WHO)の支援のもと1991年に設立されました。1994年からはベルギーの法律に則りWHOと国際対がん連合(UICC)との密接な関係を有する非政府機関(NGO)として国際泌尿器科学会(SIU),欧州泌尿器科学会(EAU),アジア泌尿器科学会(UAA),米国泌尿器科学会(AUA),国際尿禁制学会(ICS)など各学会との協力のもとに活動しています。現在はJ. McConnellが議長,P. Abramsと村井が副議長を務め,L. DenisはTreasurer,S. KhouryがSecretaryです。そのSteering Committee memberにはアジア泌尿器科学会からの5人の中に赤座英之教授と内藤克輔教授が加わっています。毎年1つないし2つの疾患を取り上げ,これまで前立腺肥大症,前立腺癌,尿路結石症,感染症,尿失禁,EDなどが取り上げられ,全世界の泌尿器疾患の患者管理に多大な貢献をもたらしています。その成果は,たとえば国際前立腺症状スコア(IPSS)の概念の普及に顕著に表れています。2002年頃からSIUとも強い連携を持ち,これまでストックホルム,ハワイ両SIUのプログラムの中にもICUDを半日組むことが開始されました。
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