特集 図説 胃と腸用語集2012
分類・定義
Lugano国際会議分類(Lugano International Conference classification)
長屋 匡信
1
1長野市民病院消化器内科
pp.859
発行日 2012年5月24日
Published Date 2012/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403113427
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Luganoは,スイスの地名である.1990年より3年ごとに行われる悪性リンパ腫に関する国際会議であるICML(International Conference on Malignant Lymphoma)が,スイスの腫瘍内科医であるDr. Cavalliにより,Luganoで開催されており,1993年のICMLにおいて消化管原発の非Hodgkinリンパ腫の病期分類が統一されたことからLugano国際会議分類と呼ばれるようになった.
悪性リンパ腫のstagingにはAnn Arbor分類1)が用いられていたが,元来節性のHodgkinリンパ腫を対象に作成されたため,腹腔内リンパ節転移や深達度が考慮されていないなど,消化管悪性リンパ腫のstagingに用いるためには,いくつか不都合な点があった.そこで,現在では,Stage IIを所属リンパ節にとどまるII1と腹腔内遠隔リンパ節(para-aorta or para-cavalなど)に拡がるII2に分けたMusshoffら2)の分類をもとに,隣接臓器浸潤陽性例をIIEとし,Stage IIIをなくして横隔膜上のリンパ節転移はIVに入れることにしたLugano国際会議分類(Table 1)3)が最も汎用されている.
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