特集 メタボリックシンドロームと理学療法
ケースレポート
2.メタボリックシンドロームを伴う心疾患に対する理学療法
齊藤 正和
1
Saitou Masakazu
1
1(財)日本心臓血圧研究振興会附属榊原記念病院心臓リハビリテーション室
pp.897-901
発行日 2007年11月15日
Published Date 2007/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101054
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はじめに
2005年4月に8学会(日本動脈硬化学会,日本肥満学会,日本糖尿病学会,日本高血圧学会,日本循環器学会,日本内科学会,日本腎臓病学会,日本血栓止血学会)の代表メンバーから成るメタボリックシンドローム診断基準検討委員会より,肥満(男性;腹囲85cm以上,女性;腹囲90cm以上)に加えて,高血圧(収縮期血圧≧130mmHgかつ/または拡張期血圧85mmHg以上),脂質代謝異常(高トリグリセリド≧150mg/dlかつ/または低HDLコレステロール血症<40mg/dl),耐糖能異常(空腹時血糖≧110mg/dl)の中から2項目を満たす症例をメタボリックシンドロームとする診断基準が公表された.これら,肥満,高血圧,脂質代謝異常,耐糖能異常などの因子は虚血性心疾患発症に対する冠危険因子としても周知の事実である.
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