学会印象記
―第44回日本リハビリテーション医学会―チームとしてのリハビリテーション医療の発展を期待して!
日髙 正巳
1
1兵庫医療大学
pp.750-752
発行日 2007年9月15日
Published Date 2007/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101026
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2007年6月6日から6月8日までの3日間にわたり,「実学としてのリハビリテーションの継承と発展」をメインテーマとして第44回日本リハビリテーション医学会学術集会が開催された.阪神淡路大震災から12年の時を経て,街全体がリハビリテートしてきた神戸の地での開催である.会場となったポートアイランドは,26年前に造成された人工島であり,今春には,島北西部に筆者の所属する兵庫医療大学を含めて3大学が開学し,既存の神戸女子大学を含めて4大学が隣接するキャンパス地区となっている.また,南部には先端医療センターなどが配置され,これからの医療をリードしていく地区となりつつある.このような地で,これからの超高齢化社会を迎えるにあたってますます重要性を増すであろう“リハビリテーション医療”の中核的な学術集会が開催された.
日本リハビリテーション医学会への入会は,コメディカルにとってハードルが高い.しかし,コメディカルであれば非会員でも参加費は安く設定されているため,コメディカルの参加者もみられた.理学療法士は,海を隔てたカナダ,バンクーバーの地で世界理学療法連盟(WCPT)学術大会が開催されていたこともあり,参加できなかった人もいることと思う.私自身は15年前に神戸で開催された時に設けられたコメディカルのセッションで発表して以来,2回目の参加となるが,今回の目玉の1つとして,「リハビリテーション看護フォーラム」との共催がなされたこともあり,興味深く参加した.
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