とびら
リハビリテーション・チームに対する期待
岩倉 博光
1
1帝京大学医学部リハビリテーション部
pp.663
発行日 1978年10月15日
Published Date 1978/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101765
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わが国でリハビリテーション,ということばで呼ばれる場台は,医学的リハビリテーションを指すことが多く,それだけ医学がその主導権を握ってきた過程を示している.しかしながらここにリハビリテーションを問題解決の重要なサービスと考えるならば,今後はリハビリテーション・プロセスをさらに十分利用したいと考える人々が大きな流れとなって出現してくるにちがいない.
一方,現在の専門家集団の関心の多くは,依然として特殊な方面にあり,その関心によってチームの専門的モチベーションを維持している点に問題がある.すなわち,特定のハンディキャップや特定のサービスに集中しすぎるきらいがある,とはいえないだろうか.そこで今後のチーム編成には,問題解決に対する医療の提供という基本的方針を十分侵透させ,同時に障害に対する創造的な評価活動を行って,知的満足も得るような努力が必要であろう.
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