症例報告
悪性リウマチによる大腿切断を受けた重複障害者の理学療法の経験
新 博美
1
,
吉村 理
2
,
村尾 保
1
,
松浦 照男
1
,
加藤 美代子
1
Shin Hiromi
1
1広島県立身体障害者リハビリテーションセンター
2広島大学医学部保健学科
pp.612-616
発行日 2003年7月1日
Published Date 2003/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100858
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関節リウマチ(以下,RA)は,関節滑膜を病変の主座とする全身性炎症性疾患である.中でも血管炎の合併による関節外症状を呈する群は悪性リウマチ(以下,MRA)と呼ばれ,RAの中でも一般に死亡率が高く予後は不良1)と言われている.代表的な関節外症状である皮膚潰瘍,指趾壊疽は全体の68%と高頻度に認められる2)ため,下肢切断に至る例も少なくないと考えられるが,そのような重複障害例に関する報告はごく稀である.
今回われわれは,MRAによる末梢血管障害により左大腿切断を受けた患者のリハビリテーション(以下,リハ)を経験したので報告する.
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