入門講座 理学療法ワンポイントアドバイス➌
疼 痛
鈴木 重行
1
,
伊藤 義広
2
,
神戸 晃男
3
,
山口 昌夫
3
Suzuki Shigeyuki
1
,
Ito Yoshihiro
2
,
Koube Akio
3
1名古屋大学医学部保健学科
2広島大学医学部附属病院リハビリテーション部
3金沢医科大学病院リハビリテーション部
pp.229-245
発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100799
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DNICアプローチによる疼痛抑制法
名古屋大学医学部保健学科
鈴木重行
病院,クリニック,老人保健施設など,理学療法を提供する現場では疼痛を訴える人達が非常に多い.理学療法士は疼痛が発生する病態を理解し,その病態に応じた外部刺激を生体に与え,目的とする生体反応を引き出す役割を担っている.このためには,疼痛に関係する受容器と,受容器の活動を受け求心性に痛みのインパルスを中枢に伝達する神経線維の特徴をまず理解することが必要である.次に,外部からの刺激により,いかに疼痛を軽減あるいは消失させるメカニズムがあるかを理解し,そのメカニズムを利用した理学療法とは何かを考える必要がある.
今回は,疼痛の種類,腰痛発生の原因,理学療法で行う疼痛抑制法,疼痛に対する理学療法のポイントを述べることとする.
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