プログレス
最新の褥瘡予防
真田 弘美
1
1金沢大学医学部保健学科
pp.247-250
発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100800
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褥瘡は栄養状態の低下などによる脆弱した組織に圧迫やずれといった外力や,尿や便または発汗による感染が加わり壊死を起こす疾患である.特に日本では,皮下組織や筋肉に至る深い褥瘡が発生する特徴がある.
褥瘡管理の最近の動向として,平成14年10月より診療報酬改定の中に褥瘡対策の評価が組み込まれた.全入院患者対象に褥瘡対策を実施する体制を整備することが求められ,未実施の場合は基本診療料を減算するという厳しい通告であった.このことからもわかるように,褥瘡は医療経済を大きく切迫させており,社会的に大きな問題となってきた.
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