特集 医療保険・介護保険と理学療法
診療報酬改定による理学療法への影響
山田 久美子
1
Yamada Kumiko
1
1医療法人大庚会今整形外科
pp.210-212
発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100793
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当院での理学療法業務の変遷
当院は昭和62年に有床診療所として開院以来,手術前・後を含む入院患者,一般整形外科外来患者を対象に理学療法を行ってきた.
平成元年には,医療機関内にとどまらず,学校スポーツ部活動の現場に足を運び,当院での理学療法を終了した学生がうまくスポーツ復帰できているかを,体育館やグラウンドで実際にランニングメニューやスポーツ動作を行ってもらうことにより確認するようにした.この学校訪問は,スポーツ指導者とのコミュニケーションを良好にした他,チーム内に潜在するスポーツ疾患を有する学生の早期発見・治療にも役立ち,チーム全体として外傷予防のためのケアに対する意識を高めるという効果をもたらした.また,年1回,スポーツ選手・愛好家・指導者を対象とした勉強会を当院にて開催するようにした.さらに,診療報酬には含まれてはいないが,スポーツ外傷・障害を予防する観点から,整形外科的メディカルチェックの必要性を院内に広報し,利用料を決めて希望者に実施するようにした.
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