特集 整形外科疾患のクリティカルパス
大腿骨頸部骨折のクリティカルパスの現状と課題
竹村 仁
1
,
奥屋 暢人
2
,
末松 直子
2
,
中村 健
2
,
明日 徹
3
,
佐伯 覚
4
,
江西 一成
5
Takemura Jin
1
1コスモス病院リハビリテーション科
2門司労災病院リハビリテーション科
3麻生リハビリテーション専門学校
4産業医科大学リハビリテーション医学講座
5青森県立保健大学健康科学部理学療法学科
pp.83-88
発行日 2003年2月1日
Published Date 2003/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100772
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平成12年4月からの公的介護保険制度の導入,さらに平成14年4月には大幅な診療報酬改訂が実施され,医療保険制度改革が進行している.これにより急性期医療と慢性期医療が明確に区別され,急性期病院ではますます入院期間の短縮が迫られ,クリティカルパス(以下,パス)の実施は必要不可欠なものとなりつつある.同時に,DRG/PPS(diagnosis related groups/prospective pay-ment system,診療群別定額支払方法)の導入も視野に入れた各施設での取り組みがいっそう重要な意味を持つことになる.しかしながら,パスを導入している施設は年々増え続けているものの,パス導入後の効果についての報告は少ない.
本稿では大腿骨頸部骨折後の手術療法に伴うパスの導入に際してのポイント,導入の効果と課題について述べる.
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