入門講座 ベッドサイドでの患者評価 5
関節リウマチ
阿部 敏彦
1
Abe Toshihiko
1
1田窪リウマチ・整形外科リハビリテーションルーム
pp.945-951
発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100689
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はじめに
関節リウマチ(以下,RA)患者に対する理学療法評価1)の内容は,①理学療法における最善の方法を決定するための情報,②今後の治療を行うための基本となるデータ,③患者のケアをするチームの他のメンバーの手助けとなる情報でなければならない.しかしRAの臨床症状は多様であり,その入院目的も様々で,理学療法の重み付けもそれらによって変化する.また,在院日数の短期化,薬剤の長期投与,外来リハビリテーションの期間的制約などにより,在宅医療への転換期であるため,RAにおける理学療法評価の目的や内容が明確であるとは言いがたい.
本稿では,RAの理学療法評価内容を患者だけでなく家族にも認識してもらえるよう,急性期のベッドサイドでの評価だけではなく,介護保険サービスの訪問リハビリテーションにおけるベッド上での評価も含めて述べる.
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