学会印象記
―第43回日本リハビリテーション医学会―2006年,諸制度転換期のリハ医学会へ行ってきました
仲 貴子
1
1東京都老人総合研究所
pp.942-944
発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100688
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はじめに
第43回日本リハビリテーション医学会学術集会(会長:東京慈恵医科大学リハビリテーション医学講座宮野佐年教授)が開催されたのは,前橋市での第41回日本理学療法学術集会の興奮もさめやらぬ6月1日(木)~3日(土)のことでした.
メインテーマは「リハビリテーション医学の進歩と実践」です.会長講演の中では,今年は診療報酬改定と介護保険制度改正という大きな制度の変革を受け,これまでの進歩の過程を振り返りながら,さらなる進歩の萌芽とその実践をアピールしていくことが求められる節目の年にあたることが語られました.
私は現在,介護予防の研究に従事していますので,特に介護保険制度改正については緊密な立場でこの節目を実感していますが,診療報酬改定でリハビリテーション算定日数の上限が定められたことは,様々なメディアで取り上げられ,社会問題化しています.
そういう年の日本リハビリテーション医学会学術集会ですから,きっと「熱い」討論が展開されているに違いない!と,ランチョンセミナーで供される二段重ねの少々豪華なお弁当に舌鼓を打ちつつ,旬の話題満載の講演・シンポジウムを興味津々で聴講してきました.そこで,今回のレポートは,理学療法学術集会以外の学会を訪れたことがないというような,若手・中堅の理学療法士の方々に向けて,「他の学会会場にも出かけてみませんか?」というメッセージをお伝えすることを主旨としてご報告したいと思います.
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