理学療法の現場から
訪問リハビリテーションで思うこと
金子 功一
1
1ながおか医療生活協同組合生協かんだ診療所
pp.662
発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100539
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10名以上の理学療法士(以下PT)が勤務する総合リハ施設から新設の診療所に職場を移り約2年半が経過した.現在の,午前中は外来リハ,午後は訪問リハという業務の内の訪問リハで経験した2つの事柄について雑感を述べる.
1.病院と在宅の「連携」って?
Aさん,72歳女性.公営団地の3階で夫と2人暮らし.4年前に右大腿骨頸部骨折,一般総合病院に約3か月入院後自宅退院.退院時は廊下を伝い歩きで歩行可能であったが2か月後に転倒.再入院の必要はなかったが,これを契機に寝たきりになってしまった.ケアマネジャーが関わり,当診療所による訪問リハが開始されるまで約4年の間地域サービスはかかわっていなかった.現在は訪問看護・介護などの職種もかかわり車いすでの移動が可能になった.また居室を1階に移動し,週2回の通所介護を利用されている.
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