学会印象記
―第19回日本義肢装具学会学術大会―利用者のQOLを高める義肢・装具を目指して
黒後 裕彦
1
1東北文化学園大学医療福祉学部
pp.204-205
発行日 2004年3月1日
Published Date 2004/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100441
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学会会場へ向かう途中でコンビニエンスストアに立ち寄った.その店の入り口の脇には販売用の薪が山積みされている.このような光景は他の地域ではなかなかみられないのではないだろうか? ここ仙台では秋になると川辺などで鍋を囲む「芋煮会」が盛んに行われる.そのため,芋煮会用の薪が店頭に並ぶのである.芋煮会が盛んに行われる,そんな季節に仙台国際センターを会場とした第19回日本義肢装具学会学術大会が開かれた.
今回の学会のテーマは「利用者のQOLを高める義肢装具を目指して」である.この分野では,義肢・装具自体の技術の進歩が非常に重要であるが,それと同じくらい大切なことは利用者の側に立つことであろう.なんといっても主役は利用者である.特に義肢・装具は身体に装着する道具であるため避けがたい様々なトラブルがついて回りやすい.それゆえ,利用者の立場を考慮することはなおさら大事であると考えられる.利用者側の視点に立つ重要性をもう一度再認識する機会をもつためにこのようなテーマが設けられたと思われる.
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