講座 患者(家族)対応・2
医療現場における対応
渡辺 京子
1
Watanabe Kyoko
1
1亀田総合病院リハビリテーション室
pp.142-149
発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100427
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1966年にわが国の医療福祉分野に理学療法士(以下PT)・作業療法士(以下OT)が誕生して以来,その需要に比して供給が不足していたため必要以上にPT,OTは甘やかされてきた.しかし,最近の社会の動きや変化により医療環境は厳しさを増し,PT・OTにとっても患者サービスのあり方が問われる時代となり,意識の変化が求められている.
2001年,厚生労働省が推進している21世紀の医療提供の姿として,少子化高齢社会に対応した医療制度の実現に向けた医療領域の施策,「医療制度改革試案」が提示された.その理念は,「患者の選択の尊重と情報提供」について,「患者においても適切な情報提供と選択のための様々な援助を得て,自らの健康保持のための努力を行い,自覚と責任を持って医療に参加するようになる」とされ,「患者の医療に対する参加」を重要な目標として以下のように述べている1).
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